想い出のサンフランシスコ


▍原案:鈴置洋孝
▍上演時間:1時間30分(1幕7場)
▍登場人物:男5人・女4人

大曽根祥一朗(32歳) 長男
   克巳(30歳) 次男
   茜(29歳) 克巳の妻
   涼子(26歳) 克己の娘
添田 フミ(77歳) 祥一郎達の叔母
   貴和子(52歳) フミの娘
石川 登美男(55歳) 祥一郎達の従兄弟
弐吉    (50歳) 大曽根家の居候
ピヤポン (26歳) 大曽根家住み込みの従業員

 
▍ストーリィ

 1980年。とある山間の町。昔は銅の生産地として賑わっていたが、産銅量の減少とともに衰退し、数年前、遂に銅山は廃鉱になってしまった。大曾根家は、銅山の主である金属会社の下請け工場を営んでいたのだが、今では次男の克巳が 跡を継いでいる。長男の祥一郎は東京から実家に戻って来たばかりでまだ職には就いていない。涼子は気ままなOL。さらには居候の弐吉や住み込み従業員のピヤポンと、6人の生活が克巳の肩にかかっている。
 年の瀬。そんな大曽根家に突如大騒動が巻き起こる。サンフランシスコに住む叔母のフミが、五十年ぶりに日本へ帰ってくるというのだ。
 戦争によって運命を翻弄された者と、戦後の復興を支えた者。そしてその繁栄を守ろうと必死な者と、ドロップアウトした者。様々な人達の思いがクロスする、クリスマスの夜。

 
2002年、鈴置洋孝プロデュースにて初演。
 
 

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