見果てぬ夢


▍原案:鈴置洋孝
▍上演時間:1時間30分(1幕7場)
▍登場人物:男5人・女6人

西岡 健  (46歳) 入院患者
   京子 (36歳) 健の妻
郷田 忠士 (58歳) 入院患者
   啓一郎(33歳) 忠士の息子
飯尾 浩  (24歳) 入院患者
羽生田美貴 (23歳) 浩の恋人
杉 洋平  (39歳) 入院患者
進藤 正孝 (31歳) 医師
武 登志子 (38歳) 看護士長
江尻 千夏 (22歳) 看護士
宗政 りつ (72歳) 謎の老婆
 

▍ストーリィ

 総合病院の裏庭。そこは入院患者や医師たちにとっての憩いの場であると同時に、病院の中では見せない姿を見せてしまう場所でもある。看護士をモデルに絵を描く患者、芝居のセリフをぶつぶつ言っている患者、怒鳴り合う親子、おまけにガン告知の練習をしている医者まで・・
 ベンチにぼんやりと座っている男(西岡健)は、ついさっきガンを告知されたばかりだ。彼は妻にガンであることを告げようとするのだが、うまく言えない。するとそこに一人の老婆が現れる。老婆は毎日裏庭を訪れ、種を植えていない花壇に水をやり続けているのだ。そしてあろうことか、自分のお腹の中には、赤ちゃんがいると言う。
 死と向き合うことになって初めて気がつく、生きることの意味、大切な人への想い、そして見果てぬ夢・・
 
2000年、鈴置洋孝プロデュースにて初演。
 
 

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